
人間の思考は,連想的に行われます.たとえば足が痒いと感じたと すると,そこに虫がいるかなと連想する;それから虫を殺す方法 に思いがつながって;タンスの中の殺虫剤は残っていたかと考える; そういえばタンスの中が散らかっていたなぁという風に考える ころには,もう息を数えることなんか忘れてる. 私はここに,もうひとつ工夫が必要だと思いました.
連想の最初にくるのは,体内からの感覚刺激と,体外からの感覚刺激 です.もうひとつ,心の中から湧き上がってくる思いが最初になる ことがありますが,それについては 心をゼロにする方法 の項で扱います.
体内からの感覚刺激は,体調を整えることで最小にできます. この意味でも,導引などで身体を整えておく必要があります.
体外からの感覚刺激は,まず目はつむっているのですから働きませんね. 耳から入る音が最大のトリガになりますから,耳栓をしましょう. 私は耳栓だと目覚ましの音まで聞こえなくなってしまうので, 耳栓式のイヤホン を使っています.
以上のように,体内からの感覚刺激と,体外からの感覚刺激を 最小にすることが,まず有効です.それでもまだ,足が痒い という類の刺激は入ってきますね.まず,足が痒いときは 掻いて終わらせてください.身体を動かしてはいけないと 思いがちですが,そんなことはありません.身体のポジションが わるいと思ったら,それも感覚刺激です.身体を動かして ポジションを直してください.
それでも,感覚刺激は入ってきます.それにつれて,最初の 連想がおきます.これはもう,どうしようもありません. ですが,ここが大切です:最初の連想から,次の連想を思い浮かべる ところは,自分の意思で止めることができます.
最初の感覚刺激と連想については,入ってくるに任せてください. これと戦ってはいけません.でも,何を感じても,何が思い浮かんでも, それ以上は考えないもんねー.という態度をとることです. 簡単に言うと,馬鹿になるって感じ.これは効きます.
(c)2007 翁桂
2007/5 初稿