自転車と確率的体外離脱

最近,息子に自転車を教えたのですが, 私の自慢は,いちども介添えすることなく,教えたことです.

どうやったかというと,補助輪をはずした自転車に またがってドタドタと足で走り回るように教えただけ. こうしていっしょに走っていると, だんだんバランスが良くなってきて, たまに,うまく立っている時が出てくるんですね. そういうときに,うしろからペダルっと声をかけてやると, 両足をペダルにおいて,すこし漕いでみることができる. 大体,一回転するかしないかで倒れそうになって, 足をついてしまうのですが,とにかく一瞬は 自転車に乗っている感覚を味わえるようになる.

そのうちに,うまく立っている状態になる確率が上がって きて,ペダルに足を置くタイミングもわかってきて, あるとき,ペダルを何度も回せるようになる. でも,この状態になるまで,何日もドタドタ走りながら, 偶然,まっすぐ立っている状態になるのを待っているわけです.

この練習のしかったって,まさに体外離脱の練習と同じですね. 正しい方法をまだ知らないので,とにかくいろんなことをやって, たまたま金縛りの状態になるのを待つわけです.できるのは, 試す回数を多くすることと,一回ごとの確率をあげることで, 確実な方法はわからないわけです.

正しく自転車に乗るには,とまっている状態で,片足を地面に, 片足をペダルにかけて,グッと半回転させて発進させ, その勢いがあるうちにもう一方の足をペダルにかけて踏み込む. これだけのことをタイミングよく行わないといけません. そんなこと,はじめからできないわけです. たぶん,体外離脱の確実な方法も,こんな感じじゃないでしょうか.







(c)2007 翁桂

2007/5 初稿


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